考えを文章で伝える練習帳

考えを文章で伝える練習帳。文章を書く習慣を付けたいです。

日本語の乱れが進行しているらしい。言葉は変化するものなので、ニュアンスや使用法が変化している語もあるだろうし、出現頻度が減ったために知らない言葉も多くなるのは当然だ。「"嫡流"の読み方を知らない」というのは、生活に殆ど影響を及ぼさないという意味で「"武田信玄"って誰?」と同じレベルかと思う。つまりは古い言葉というのは歴史の知識と同じようなもので、知らなくても困らない。でも知ってるとちょっとかっこいい。これは人それぞれだろうけど、歴史知識と言語知識は共に自分の属する共同体と密接な関係を持つという点で共通している。少なくとも私は古い言葉をきちんと使いこなしている人の評価は高い。で、私以外のそういう評価関数を持っている人間とは是非お近づきになりたいので、日ごろから私自身も言葉使いを気をつけるようにする、というスタンスはどうなのか。正しくないが故の味わい深さってものが言葉(に限らないが)にはあって、それは「正しい日本語」を知っていて初めて「正しくない日本語」で遊べるのだ。そのチャンスを放棄しているように見えるから、日本語の乱れが〜といいたくなる気持ちも分かる。


元ネタを知らないとパロディの面白さは分からない。以前も書いたような気もするが、歴史なり言葉というのはかなり広い範囲で共有できる最高レベル(世代の壁を簡単に超えられる)の「元ネタ」なので大事にしていきたい。