バカの壁(養老孟司)

ベストセラーになったのも随分前の話。古本屋で100円で売ってたので買ってみた。
題名のインパクトに対して中身は地味というか、良いことも言っているのだけど今ひとつ盛り上がらない。

人は変わり続けて情報は不変である、という主張はとても納得。
変わらないと思ってる人は多いし、実際名前なんかは変わらないわけだけど
物理的にも精神的にもどんどん変化していくのが人間というのは私の直観に合う。

全体的に文章として纏まっていないので、満足度低い。
常識が大事といいながら一元論批判とか
MSは金儲けばかりしてけしからんが、イチローはいい奴等々
論理の繋がり方に違和感がある。

悪い内容ではないけれど、ベストセラーになるほどのものではない。
こういう薀蓄系な新書はそれこそ掃いて捨てるほどあってそれらと同じレベル。
題名のインパクト+メディアの煽りで売れましたという本。