考えを文章で伝える練習帳

考えを文章で伝える練習帳。文章を書く習慣を付けたいです。

ノルウェイの森(村上春樹)

この世界観はなんなんだろう。ストーリーはあって無いようなものだし
主人公やヒロインの設定も適当な印象を受けた。不幸な話を繋ぎ合わせて
社会への不満とか、人間としての未熟さとかそういったものがじわじわ伝わってくる。


そのくせ読んだあとは何かすっきりしている。暗いトンネルを抜けたような。
この手の小説はあまり読んだことはないのだけど、単純明快でない分読むのにパワーを使う。
解釈が色々成り立ってしまって、しかも正解が明示されないので常にあーでもない
こーでもない、と考えることは、本質的には無駄なんだろうけど、それも含めて
楽しめる内容、なのかな。こう擁護したくなってしまうような変な魅力がある。