考えを文章で伝える練習帳

考えを文章で伝える練習帳。文章を書く習慣を付けたいです。

峠(司馬遼太郎)

歴史小説に限らず、歴史を題材とした作品というのは何が面白いって
ひとつひとつの作品が、大きな歴史という完成された(当然といえば当然)世界の
パーツになっていて、パーツをあつめて、空白の部分を埋めていく感覚が非常に快感だ。
あと、ほかの作品で活躍した人物がちょろちょろ登場したりして、例えばこの作品だと、立見尚文がかなり熱い。


幕末の人物の中でも、かなりマニアックな主人公。短編ならわかるけども。
読んでいて、陽明学はかっこいいなと。前に「風雲児たち」を読んだ時にかなり
尖った描かれ方をしていたので、興味はあった。やっぱり知行合一ですよ。
宗教と聞くと、怪しいイメージばかり浮かぶけど、仏像とか経典とかお布施とかいらんから
陽明学みたく、明確な行動指針だけ教えてくれと。ああ、○○学という表現がいいな。
○○教でもなく、○○学会でもない。会ついてると、弱い人間が群れてる感じがする。


日本の教育にも、是非陽明学を取り入れてほしいな。