2005-04-22 覇王の家(司馬遼太郎) 本 とてもテンションが低い作品。徳川家康とはどんな人物だったのか エピソードと評価が延々と続く。関ヶ原と大坂の陣は 別作品で取り上げてることもあって完全スルー。 小牧・長久手の合戦にかなりの紙数を裂いていた。 今川織田武田豊臣の執拗ないじめに耐えてきたからこそ 天下を取るだけの根性が備わった、みたいな解釈。 覇王は大仰だとあとがきに書いてあったけど 多少の皮肉もこもっているんじゃないかと感じた。 現代でも質素倹約が美徳とされる背景には 家康が質素を極めて勝者になったということが大きいんだと思う。