アヒルと鴨のコインロッカー(伊坂幸太郎)
まんまと叙述トリックを食らった。映画版はどう表現されるのだろう。かなり気になる。
動物虐待について。他の生命を弄ぶことに憤るならば、家畜や養殖や殺虫剤の存在をまず否定するべきだと思う。他人が動物を虐待していて良い気分はしないけれども、だからといって罪に問われるのは納得いかない。生命に対する差別が露骨すぎてなんとも。
で、動物愛護管理法によると
愛護動物* をみだりに殺し又は傷つけた場合は、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処されます。また、愛護動物に対しみだりに給餌又は給水をやめることにより衰弱させる等の虐待を行った場合、あるいは遺棄した場合は、50万円以下の罰金に処されます。
なわけで、じゃあ愛護動物って何よということになると
愛護動物とは、牛、馬、豚、めん羊、やぎ、犬、ねこ、いえうさぎ、鶏、いえばと、あひる、その他人が飼っている哺乳類、鳥類、爬虫類をいいます。
らしい。
何故両生類や魚類や無脊椎動物は含まれていないのだろう。そのうち範囲は広がるのだろうか。
動物愛護を声高に訴える人たちは、特定の動物だけを、性質の悪い正義感でもって露骨な贔屓をしていることを強く自覚するべき。決して褒められたものではないけども、それでも、好きなものは好きだし、嫌いなものは嫌いなのだ。ゴキブリは叩き潰すのに全く抵抗がないし、猫は愛くるしい。そういう勝手な判断が許されるのが人間様だと思う。