考えを文章で伝える練習帳

考えを文章で伝える練習帳。文章を書く習慣を付けたいです。

逆説の日本史(井沢元彦)

まだ1巻と2巻しか読んでないけども。歴史を学ぶ意義には、自分の思想信条に対する裏付け以上のものは無い。自分に、或いは自分の属する集団に有利な解釈を過去の出来事に付与して、現在の自分や集団を肯定する。そういう利用方法以外に歴史は使えない。歴史学の権威が資料第一主義なのは、資料が無いことには他人を説得させることが困難だからであって、けっして資料外の推論を軽視しているわけではない。"徳"の付いた天皇は不幸な死に方をしているとか、むちゃくちゃすぎる。不幸な死に方の定義は?歴代の天皇で主観的に見て幸福だった天皇は数えるほどしかいないと思うのだけど。仮定に仮定を重ねて論理がどんどん飛躍していく様はMMR神々の指紋を彷彿とさせる。娯楽作品として読んで欲しいのなら大成功だ。続きも買うつもり。私の知らない解釈が沢山飛び出てきて面白い。