考えを文章で伝える練習帳

考えを文章で伝える練習帳。文章を書く習慣を付けたいです。

聖の青春/将棋の子(大崎善生)

知人の家で見つけて飛びついた。村山聖は色んなところでモデルにされてるので前提知識はそれなりにあったけど、それでも何度もぐっときて泣きそうになった。映画とか本とかで泣きたいけど涙が出なくて毎回不完全燃焼。そもそも将棋指しに個性的な人間が多いのは極限状況で普通の感性を持つ人間が淘汰されたり適応したりした結果の現れだと思う。まだまだ村山世代は強い。物語の中では上の世代にとって恐怖だということが強調されていたけど、今の中堅若手がなかなかタイトルに手が届かない現状を見ると下の世代だって相当苦しいはず。どっちも内容的にはとても悲しい話なのにむしろ勇気がもらえるというか読後は妙に元気になれるそんな2冊。