考えを文章で伝える練習帳

考えを文章で伝える練習帳。文章を書く習慣を付けたいです。

名もなき毒(宮部みゆき)

作者買い。「誰か」は個人的に今ひとつだったのだけど、この続編は面白かった。新年会で知人に感想を求めたら3点くらい(5点満点と思われる)と言っていたけど私はこれは4点以上付けたい感じ。実際に居たらたまらないであろう職場のトラブルメーカだけど、物語としては引き付け役として大いに歓迎してしまう。程度は小さいけどこういう人いるよね。問題児を、自分には理解できない精神の持ち主が世の中には多く居る、と切り捨てる視点と、そういう状況にならざるを得ない境遇の人だっているんだあなたも誰かにとっては問題児となる可能性もありますよ、とフォロー気味の視点と両方あって、現実は前者だけど物語的には後者が綺麗だ。この逆玉シリーズ(って呼ぶかどうかは知らないけど)は次の話も出るっぽいので期待。


冷静に考えると、この本を読む直前に読んでいたものがあまりにも難解で盛り上がらなかったのが相対的に私の中で評価が高まった要因の一つではないかと思う。辛いものばっかり食べ続けたあとのカロリーメイトとかすごい甘く感じるわけで。近所のドラッグストアでカロリープラスっていうカロリーメイトの宣伝費カット版コピー商品が売ってるのだけど、結構お気に入り。ドラッグストアでバイトしていた経験からいうとこういうコピー商品は本物と殆ど変わらない割に値段が半額とかで満足度高い。コンビニとかで扱わないのはなんか理由があるのかもしれない。