連城訣(金庸)

短い。まだまだ続きそうなところでなんか打ち切り漫画みたいなまとめ。肩甲骨に穴を空けるとか人を食べるとかそういった想像力を否応にもかきたてられる。金庸作品全体を通して一貫してある貞操観念とか道徳感はかなり現代日本に近いと思う。大地の子で描かれる中国はそれはもう酷い有様なわけだが、それと比べてかなり品が良い。ハリーポッターは現代の作家が書いている物語だけどもピンとこないシーンは結構ある。金庸作品は比較的私が読んで無理なく主人公に共感できるしドラゴンボールなストーリーも苦笑しながら読める、そういう安心感が素晴らしいと思う。エログロ無しで正々堂々勝負してる感じが良い。